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2016年 12月 27日

現場でしか見えないもの

新築、リノベーション等にかかわらず現場でしか見えないものがあります。


特に木造は大工さんの素晴らしい技術が見えるので設計者としてもそれを完成後も是非見せたい!
と、思うのですが実務的に法的な都合等で泣く泣く隠れてしまう部分があります。

この写真も母屋も残念ながら完成後見えなくなってしまいます。


ですので新築中、リノベーション中は是非、現場をのぞいてもらいたいと思います。
きっとそこでしか見えないものがあるはず!?


現場でしか見えないもの_d0013873_15234791.jpg




















本年は下記のとおり年末年始休暇をいただきます。
12/28(水)~1/4(水)

来年もまたよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年を。

# by ie-sekkeikoubou | 2016-12-27 15:25 | projects その他
2016年 09月 23日

DIYでの壁塗り

先日、ご縁があってDIYでの壁の塗装のお手伝いをしてきました。
数時間という短い時間でしたが、とても楽しい時間でした。

我々は普段現場に出ても、直接作業することは殆どありませんので、こういった時間はとても貴重です。

いざやり始めると夢中になってしまって
「ここにムラがある」「そこの塗りが甘い」等々色々と考えていました。

新築でもリノベーションでも予算の都合やクライアントの要望でDIYを取り入れることはありますが、自分で作業した空間は仕上げの良し悪しはあるとしてもとても愛着のある空間になるのではないでしょうか。

DIYでの壁塗り_d0013873_125193.jpg

# by ie-sekkeikoubou | 2016-09-23 12:11 | about us
2016年 03月 14日

中古住宅インスペクション

平成25年の住宅土地統計調査では日本全体で空家が820万戸もあります。
そして空家は年々増加しております。

その対策の一つとして「中古住宅リフォームトータルプラン」として
新築中心の住宅市場からリフォームにより住宅ストックの品質・性能を高めて
中古住宅流通を促進させようと国土交通省が様々な施策を行っています。

その施策の中の一つに「既存住宅インスペクション・ガイドライン」というガイドラインが示されて
インスペクション(既存住宅現況検査)を適用した検査済み証を交付することで住まい手が安心して
中古住宅を購入できる仕組みをつくろうとしています。

先日、インスペクター養成講座という講習会に行ってきました。
インスペクターとは直訳すると調査人となりますが、インスペクション(既存住宅現況検査)の際に
現地を検査する者のことを言います。

今回のガイドライン対象の既存住宅インスペクションというのは
あくまでも中古住宅の流通を目的としているので住宅の現況を把握する基礎的な検査ということになり、
目視を中心に住宅の補修工事等の必要性を把握する為の一次診断になります。
人の体で言えば簡単な健康診断といったところでしょうか。

ですので診断結果はあくまでも推測になり、性能等を担保するものではありません。
中途半端な制度の様な気もしますが、健康診断同様、精密な検査をするにはコストも時間もかかります。

まずは中古住宅がどの様な状態にあるのかをおおまかに把握し
その後、詳細な劣化状況の把握や耐震診断、リフォーム工事に役立てたりとしていければ良いのではないでしょうか。

住宅においてもつくってこわすの繰り返しでなく、価値あるものをつくって、長く大切に使って、
そして価値を更新していく様な循環型の社会をつくっていきたいですね。

# by ie-sekkeikoubou | 2016-03-14 12:40 | architecture column
2015年 12月 28日

本年もありがとうございました。

本年も沢山の方々に非常にお世話になりました。
ありがとうございました。

本年は下記のとおり年末年始休暇をいただきます。
12/29(火)~1/5(火)

来年もまたよろしくお願いいたします。

それでは、良いお年を。


IE設計工房

# by ie-sekkeikoubou | 2015-12-28 11:35 | about us
2015年 10月 16日

横浜でのマンションの傾きの問題

一昨日からニュースで大きく取り上げられておりますが、建築業界にまたもや大きな問題が起きました。

横浜市のマンションの杭工事の施工不良による傾きです。
ディベロッパーは業界最大手の一つで、それを施工した施工会社も杭工事を請け負った会社も大手です。

昨日のニュースの時点では数十本の杭のうち数本が支持地盤に届いていないことが分かって、調査を継続しているようです。

担当者レベルの話の様に報道されていましたが本当のところがどうかはわかりません。
しかし担当者一人が報告書を偽装していたとしても、それを見抜けなかったという問題の構造もあります。

建築、とくにマンション等の大きな物件にかかわるすべての業務はどんどんと細分化されてきています。
個人が行える業務の範囲には限りがありますので、建築の性能の向上、大型化、工業化等様々な要因によって業務が細分化されていくのは仕方がないと思います。

しかし、以前建築業界を揺るがした耐震偽装問題のときも感じたのですが、一つの建物を建築するという過程において、
もし、その一連の業務の中に一つの不正が起こなわれてしまった場合にそれをチェック、是正してエンドユーザーに届けるというシステムがこの業界で正しく機能してないと思います。

それはこの業界の構造の問題でもあると思いますが、その点を改善していくためには
業界全体、そして一人ひとりが意識してやっていくしかないのではないかとも思います。
まずは一人ひとりが出来ることをきちんとモラルをもって行うことが大事だと思います。


話は脱線してしまいましたが、住民の方の気持ちを考えますと
傾いているという現実がある以上毎日の不安はあるでしょうし
是正工事によって傾きを直せたとしてもいわくつき物件となってしまって資産価値が落ちるでしょう。
是正工事では納得されない方が多いのではないでしょうか。
そうすると建替えという話になるのでしょうか。

マンションを決める時に値段、立地等々の諸条件の他にブランドというものの影響力は大きいと思います。
だからこそこの問題が建築業界に与える影響ははかり知れないと思います。

今回の件において全国的に調査がされていくのではないかと思いますが
他に同様の物件が無いことを祈っています。

# by ie-sekkeikoubou | 2015-10-16 13:17 | architecture column