本日は、今回、O-houseで採用させていただいた蓄熱式床暖房について少し。
はじめに蓄熱式床暖房とは聞きなれない方も多いと思いますので
簡単に言うと夜間に蓄熱層を温め、日中放熱することで家を温める方式の暖房です。
深夜電力を使うことでランニングコストも抑えられ、家全体の広い範囲を温める事ができます。
メリットとしてはランニングコストの他にも家全体を温める事が出来るので、
例えば寒い時期に、リビングは暖かいが廊下やトイレや浴室が寒くて。。。といった事が全くありません。
また、設備が単純なので、メンテナンスが殆ど無いといった点も大きいと思います。
他にもプラン的に暖房効率の為に部屋を細切れにしたりせずに、自由な空間を構成でき、
また、床の温度が通常の床暖房に比べて低いので、お気に入りの無垢材を使う事ができます。
細かな温度管理が出来ないという欠点は有りますが、それを補って余りある魅力があると思います。
今回は基礎コンクリートの上に蓄熱コンクリート層を設け、その蓄熱層を深夜電力を使って温め、
日中輻射熱で家全体を温めるという方式です。
この写真の様に綺麗に一筆書きになっている配管を温水が通り、
まだ写真では施工前ですが、その配管の周りのコンクリートを温めて蓄熱層とします。
断熱性能が高くなくては温める効果が半減してしまいますので
基礎まわりも外側から写真の様にしっかりと断熱しています。
(見えづらいですが写真上部の白い部分が断熱材です。)
竣工後、ご家族からその効果を聞くのが楽しみです。
あ、ちなみに現場はもっと進んでおり、上棟して屋根もついている状態です。
その様子はまた後日お伝えします。